Diversity interview

気をつかうよりも、
まずはチャレンジさせてほしい。

「思っていたより女性が少ない…」それが、職場見学での第一印象。高校へ進学した2002 年当時は、長い景気低迷で就職氷河期と呼ばれた時代。工業高校へ進学したのも、就職率がよいと聞いていたからでした。ただ、入学してみると、工業高校へ来る女性の求人は少なかった(笑)。日産が 女性を積極的に採用するという話を知った時は、渡りに船とばかりに、応募していました。

日産に女性の積極採用で入社したのは私たちの代が先駆け。なので女性は少なく、当時配属された部署は、私以外周りは年配の男性ばかり。当然組立ラインの設備も男性の平均身長に合わせてつくられているので、最初は正直作業しずらいと思う部分もありました。その部分も作業のコツをつかめば実はそれほど苦には感じなかったんです。

とはいえ、いつの間にか、踏み台が設置されていたりと、周囲は気をつかってくださっていたのを覚えています。

逆に言うと、配慮されすぎていたのかもしれません。各工場で女性の従業員にアンケートをとったことがあるのですが、「男女で最初から区別してほしくない、1 度はやらせてみてほしい」という声が多くありました。工場ですから、力がいる作業もあります、ですが、最初から「女性には大変だから」と配慮されると、本当は出来る作業も出来なくなってしまう。 ありがたいと思う反面、負けたくないという気持ちもありますし。

ただ、女性は確実に増えてきています。2018 年4 月から、専門工長としてメンバーを持つようになりましたが、男性2人と女性が1 人います。このチームで、人協調型ロボットを使った製造装置の制作をしています。自分たちでロボットをつくって、プログラミングもして、人とロボットが一緒に働く製造ラインをつくる。力仕事はロボットに任せる、という未来もそう遠くないと思います。そうしたら、製造現場でも男女の区別なく働ける未来がくるんじゃないでしょうか。

Diversity #04

白石 京

横浜工場 第一製造部
エンジン課 専門工長

工業高校卒業後、組立製造ライン、技術課などを経て日産短大で2年間モノづくりの基本を学び現場復帰。製造技術チーム等を経て、2018年より革新製造技術チームの専門工長。

FROM STAFF

STAFF

大西 浩

横浜工場 第一製造部
エンジン課 係長

工場でも女性が増えてきましたが、まだ気をつかいすぎていると感じます。トイレやロッカーなどの設備も、女性が働きやすいように改善されてきていますが、本当に変えなきゃいけないのは、男性の意識の方かもしれません。一方で、ダイバーシティの取組の一環で、女性従業員同士で工場の垣根を越えて集まる機会があるように、男性従業員にもそうした機会はあった方がいい。もう「女性だから」「男性だから」と区別している時代は終わったんじゃないでしょうか。

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