Diversity interview
ダイバーシティとはあたりまえで、
特別に意識することはありません。
いま、日産の私のチームはマネージャーの私を除いて、部下のアシスタントマネージャー、バイヤーは全員日本人です。
インドから日本に来て、4 年。知り合いもいない環境に来た当初は、一匹狼のような気持ちでしたが、日産はとても多様性のある企業だし、グローバルで働く人々にドアが開かれていると感じています。ダイバーシティ活動の推進にあたって、叶わない夢のような世界を考えても意味がありません。日産の現実を見ると、いまはとてもいい線をいっているんじゃないでしょうか。
私のチームは、日本、中国、インド、タイのアジア地域の内装部品、特に安全性に関わる部品のバイイングを担当しています。各国のサプライヤーとの交渉はとてもタフ。我々の求める品質と価格の適正なバランスの交渉も、それぞれの国の文化・習慣によって、戦術が違います。いずれにせよ、大切なのは相手方を理解し信頼を獲得すること。これは、クロスカルチャーでのコミュニケーションに欠かせないポイント。 マネジメントでも同じです。
日本で新しいチームのマネージャーになった時も、最初の1 年はとてもタフでした。まだ、自分への信頼が高くありませんでしたから。一人ひとりが仕事で直面している問題に対して、サポートしていくこと。そのプロセスで、強み、弱みを把握して、強みを活かすマネジメントをしていくことが、私の仕事。時間はかかりますが、忍耐強く、経験してもらって学びを得ることの繰り返し。半年、1 年と経つうちに、チーム内での私への信頼感が生まれてきました。
日本人が海外に行くように、海外からも日本へ来る、世界各国の多様なバックグラウンドの人たちと協働する、それは日産ではあたりまえの環境です。なので、ダイバーシティとはあたりまえで、何か特別に意識することはありません。大事なのは、ビジネス上のKPIを全員が一丸となって追いかけること、そこに人種や国籍は関係ありませんから。
Saravanan
MEYYAPPAN(サラバナン マヤッパン)
Supplier Account Manager –Asia
(Commodity: Safety Systems)
Upper Body Parts Purchasing Group
大学で物理学・樹脂技術を専攻後、1996年にインドで自動車部品のサプライヤー2社でR&Dエンジニア、開発、品質保証、購買等を経験。2008年にルノー・日産がインドで立ち上がったのを契機に、購買部門に入社。2015年より日本へ赴任。
FROM STAFF
渡邉 崚平
内装部品・アフターセールス調達部
夏になると、奥様がインドに帰省するのでお弁当がないらしく、3 週間ぐらい毎日、一緒にランチを食べに行きました。もちろん毎日カレーです。その時に、仕事以外の話もたくさんして、距離が縮まりましたね。サラバナンの仕事の進め方は、意思を持って取り組むべき問題を絞り、そこに向けてロジックをつくるタイプ。なので、判断もスピードも速い。日本人上司、外国人上司、色々な仕事の進め方を学べるのは、いい環境だと思っています。適応するのは大変ですが(笑)。