Interview

企画本部の仕事とキャリア

Advanced Features and
Service Platform Division

Y.K.

Deputy Program Director

2003年 新卒入社

My career

新卒で電子電装開発部門に配属され、ナビゲーションシステム、テレマティクス開発部門で技術開発の業務を経験しました。9年間の勤務後、技術だけでなくビジネスの知見も身につけたいと考え、2012年に企画部門に異動。Vehicle IT Business Unitでつながるクルマのビジネス開発や企画業務を担当しました。2015年から4年間は欧州に海外赴任し、コネクテッドカー・サービスのビジネス開発に従事。2019年からはコネクテッドカー・サービスのプログラムマネジメントを担当しています。

社内外の数多くの人たちと
関わる仕事だそうですね?

コネクテッドカー・サービスは自動車メーカーだけで実現できるものではなく、グローバルの巨大IT企業や日産のアライアンスパートナーと一緒に実現に取り組んでいます。私は魅力的なサービスを実現するための企画立案や収益管理、パートナーシップビジネス開発といった業務を行っており、商品開発部門や海外リージョンから各マーケットの要望を集約した上で、社内の関係部署やアライアンスパートナーと一緒に具現化し、会社に対して投資提案を行います。
コネクテッドカー・サービスはクルマをつないでソフトウェアでサービスを提供するため、クルマの内側の技術も、外部とつなぐ技術も、両方の知見が求められる専門性の高い領域です。さらに難しさに拍車をかけているのが、世の中の変化の早さ。変化のスピードは加速しており、未来を予測する「企画」という仕事はこれまでにないほど難しくなっています。先が読めないという不確実性を前提にしながら、柔軟にサービスを描くことがますます重要になっています。

仕事において
大切にしていることは何ですか?

コネクテッドカー・サービスの実現においては、付加価値を高めながらも、同時にコストも抑えることが重要です。ステークホルダーすべてがやりたいことをやろうとすると、コストは際限なく積み重なっていき、結果として本当に実現したかったことも実現できなくなります。そのような事態に陥らぬよう、全員で共有可能なシンプルなターゲットを設定することが必要です。
ターゲットの実例として「キープ・フレッシュ」という言葉があります。伝統的な自動車産業では品質が何よりも重要であり、生産した後は終わりというプロセスでした。しかしコネクテッドカー・サービスでは、生産後もソフトウェアによって常に新しい体験を提供することになり、従来の品質管理のプロセスは考え方を変える必要があります。「キープ・フレッシュ」とは、今までの考え方から抜け出そうという意味も込められた言葉なのです。このようなシンプルな言葉を、私は呪文のように何度も伝えて、全員が同じビジョンを共有してワンチームで取り組めるように努めています。

VISION

今までの伝統的な自動車産業の垣根を超えた新しいサービスやビジネスを創出したいと考えています。自動車業界には大きな転機が訪れていますが、クルマがさまざまなものとつながるということは、日産にとってビジネスチャンスでもあります。近年ではIT企業も含めた新しいプレーヤーが自動車業界に参入してきていますが、クルマという命を預かるハードウェアを作るノウハウを持っているのは自動車メーカーの大きな優位性です。どのようなセンサーをつけるか、クルマでどのような体験を提供するかは、最終的に私たちが決定します。何よりクルマという製品は数多くの優れた技術が詰まっており、モノとしての魅力にもあふれています。新しい視点を持つ人たちと一緒に、変化を楽しみながらチャンスに変えていきたいです。