Interview

企画本部の仕事とキャリア

Product Strategy and
Product Planning Division

M.M.

Chief Product Specialist

2002年 新卒入社

My career

大学で専攻したマーケティングのゼミで、日産の社員の方にアドバイスをいただきながら自動車の商品企画・広告宣伝戦略を作成した経験が、この仕事に興味を持つきっかけになりました。その後、日産の選考を通じてお客さまに寄り添う開発者の想いに触れ、惹きつけられ、志望度が上がっていきました。入社後は一貫して商品企画に携わり、日本商品企画部で経験を積み、2015年からはグローバル商品企画本部 商品企画部に配属となりました。2021年から現職のグローバル商品企画本部 商品企画部でChief Product Specialistとして、Rogue/X-TRAIL/Qashqaiの商品企画に携わっています。

仕事で大切にしていることは何ですか?

担当車種のお客さまのことを、世界中の誰よりも理解することです。商品を企画する上でスタートとなるのはお客さまです。お客さまが日々何を感じているのか、どんな価値観をお持ちなのか、どのような国で、どんな文化の中で暮らしているのか、あらゆることにフォーカスし、お客さまが将来どんなクルマを欲しいと思うのかを考え抜きます。4~5年先のマーケットを予測し企画することには、難しさを感じますが、どんなクルマを作ればお客さまが笑顔になるのか、とことん突き詰めていくこの仕事に醍醐味を感じます。
一方で、クルマの開発は長い年月を要し、大きな責任の伴う仕事でもあります。魅力的な商品企画を私ができなければ、お客さまのニーズを満たせず、クルマは売れず、工場の稼働率も下がり、サプライヤーや関連会社にもご迷惑がかかってしまいます。加えて、そこで働く方の暮らしにまで影響を及ぼします。
商品企画は次世代のクルマを生み出す最上流の部門です。やりがいのある魅力的な仕事であると同時に、緊張感と責任意識を持って日々の業務に取り組んでいます。

「伝えること」に
とてもこだわっているそうですね?

商品企画の仕事はお客さまの望むクルマ像=商品コンセプトを立案するだけでは終わりません。
実際にクルマをデザインするデザイナーや、クルマを作り込んでいくエンジニアに対して、商品企画部は、お客さまがどのようなクルマの使用シーンで何を考え、“こういう、デザイン、スペック、パフォーマンス”を求めているから「こうしてください」というオーダーを、デザイナーやエンジニアに日々のコミュニケーションを通じて伝えながら、具体的なクルマの形に落とし込んでもらいます。だからこそ、お客さまが本当に求めているクルマとは何なのか、より具体的に説得力を持って伝え、関係者の意志を統一する役割を担います。商品企画は、例えるならば、オーケストラの指揮者のような役割ですね。
お客さまに求められるクルマを企画し、説得力を持たせるためには、一朝一夕ではなく常日頃から意識をお客さまに向ける必要があります。どんなことを重視しているのか、何に困っているのか、どう感じ考えているのか、些細な変化を見逃すことなく行動理由や深層心理まで深掘るには、時間が足りないと感じるほどです。それでも、心の中の奥底にある欲求や思考のカケラを企画に落とし込むことで、デザイナーやエンジニアにも「このクルマを作りたい」と思ってもらえる力を宿すことができます。
当然、“人”にフォーカスした部分だけでは足りず、クルマのパフォーマンスやスペックといった面にもとことん着目し、時間をかけて企画をブラッシュアップしていきます。商品企画は伝えることしかできない、だからこそ、お客さまにとことん意識を注ぎ、企画を磨き、日々チームに伝えることでクルマ作りに携わっています。

VISION

日産のコーポレートパーパスである [人々の生活を豊かに]、「他のやらぬことを、やる」というDNAを、商品企画を通じて、体現し続けていきたいと思っています。他がやらないことをやることで、世界中の人々の生活に彩りを与えたり喜んでもらえたりすることができますし、これまでなかったような商品を出し続ければ、「日産は何か面白いことをやってくれる、ワクワクさせてくれる」というお客さまの期待を高め、やがてそれがブランド価値向上につながると考えています。
商品企画メンバーのバックグランドは多様で、私のような商品企画一筋の人もいれば、マーケティングや開発に携わってきて、新しいことに挑戦したくて商品企画を選んだ人もいます。若手、男女の隔たりも無く、また、いろいろな国籍の方も在籍しています。この「多様」には、もちろん新しく日産に加わってくれる方も含まれています。新しい視点や考えをどんどん取り入れて、いろいろな人とタッグを組みながら次代のクルマを生み出していきたいですね。