ITシステムの知見を活かし、
ビジネスの中枢を考えてみたい。

私が日産を志望したのは、培ってきたシステムの知識を軸に、業務企画などビジネスの中枢に関わる仕組みづくりに貢献したいと思ったからです。前職はOA機器の販売会社で、法人のお客様に対するITインフラ環境の構築を主に担当。営業と商談に同行し技術的な提案をするプリセールスのような立ち回りもしていたため、お客様の課題解決に向けて主体的に携われる立場でした。一方で、“導入が終わるとすぐに次のお客様先へ”という動き方だったため、自分の仕事がお客様にとって本当に効果のあるものだったのかを見届けられないもどかしさを感じていたんです。また、担当エリアが東京都内だったこともあり、次はグローバルな視野を持てる仕事をしてみたいという希望もありました。

そんな時に目にとまった会社が日産。海外メーカーとのアライアンスもさることながら、「Nissan WAY」などの行動指針や、企業としてユニークな取り組みをしている点に惹かれましたね。自動車業界の経験はありませんでしたが、思い切ってチャレンジをしました。

利便性の高いシステムで、
お客様の“もしもの時”を支える。

グローバルアフターセールスエンジニアリング部は、全世界の日産ディーラーで働く整備士や部品販売会社の方々の業務をサポートするため、さまざまな角度からの取り組みを企画・開発する部署です。具体的には、車の故障時に原因を診断する機材の企画や電子サービスマニュアルの提供、整備士向けトレーニングプログラムの作成など多岐にわたります。

この部署で私は、車の修理に必要な部品を検索し発注まで繋げるためのシステムである『Webパーツカタログ』を担当。運営を担うベンダーとともに既存システムの品質管理に携わりつつ、ユーザーにとってより便利でありかつ効率的な仕事ができるよう、DXを取り入れた新システムへの刷新にも取り組んでいます。私たちが提供するWebパーツカタログは、日産車のオーナーであるお客様に直接相対する現場スタッフが日常的に使うものです。困っているお客様に対してスムーズかつ的確なアフターサービスとしての部品情報を提供できるかを左右するので、フロント部門ではありませんが、現場に近い仕事であると捉えています。

イメージをビジュアル化すれば
誰にでも思いは伝わる。

Webパーツカタログの企画には、現場に近いがゆえの面白みと難しさを同時に感じています。リリースしたパーツカタログについて「使いやすい」、「仕事が楽になった」などの反響をダイレクトに受け取れる一方で、新しいアイデアがサービスの現場になかなか受け入れてもらえないことも。そのため、機能改善に着手する前には必ず現場レベルの関係者を集めて、計画の説明をしながら意見交換する場を設けています。

その中でシステムについてわかりやすく伝えるために、前職時代の経験でとても役に立っていることがありまして。それは、“イメージをビジュアル化して図解する”ということ。当時相対していたお客様はITに詳しい方ばかりでなかったため実践していたことです。また、日産車には海外製のパーツも含まれていて、海外のサプライヤーと調整する機会も多くあります。海外拠点は言語や報告系統などのカルチャーが異なりますが、このビジュアル化によって効率的にお互いの目線合わせができていますね。

日産で見つけた
チームプレーの面白さ。

日産に入社して、コミュニケーションを取りながら仕事を進める重要さを実感しました。最初は業界の専門知識やエンジニアとしてのスキルをもっと磨かなきゃ、と肩に力が入っていたんです。しかし実際には、本を読みこんで覚える知識や技術よりも、社内外のさまざまな関係者との会話を経て掴んだことの方が役立っていると感じます。また英語についても、実務の中で使ってみることが私にとって上達への一番の近道でした。ポジションによって差はありますが、英語を使った仕事にこれからチャレンジしてみたいと考える方には最適な環境かもしれません。

今後はこれまでに得た経験を活かしながら、組織マネジメントのスキルを磨いていきたいです。いままでは自分1人で仕事をこなそうとする志向が強かったのですが、当社での業務の中で、チームで協力して結果を出す面白さにも気づきました。自組織のみならず関係する海外拠点やサプライヤーも巻き込み、より良いビジネスを展開させられる存在を目指します。