
どんな学生でしたか?
大学では学際的なコースに所属していましたので、好奇心にまかせて様々な講義を聞きかじっていました。卒業論文は小型風力発電機について工学的な研究をしましたが、講義は心理学や仏教思想といった、文系領域のほうに面白みを感じていました。一時期はカーデザイナーに憧れて、芸術系の授業やサマーキャンプに参加していたこともあります。今振り返れば、物ごとの本質を探究することと、アイディアを形にすることにかけては、人並み以上の情熱を持っていたように思います。
日産に入社を決めたきっかけは何ですか?
自動車が好きで、完成車メーカーやサプライヤーを中心に就職活動していました。電気自動車をはじめ次世代技術の量産化を早期から進めていた日産に、会社としての将来性と働く場としての魅力を感じました。生まれ育った土地が横浜で、日産には親近感もありましたね。職種に関しては、正直なところ漠然としたイメージで決めてしまった覚えがあります。学生時代からIT(Information Technology)に興味は持っていましたが、IS(Information System)という領域に触れる機会は限られていました。それでも、入社後の研修などで業務にはすぐ馴染むことができ、今ではとても面白く、自分に合った仕事だと実感しています。
仕事で印象に残っていることを教えてください。
ITの世界は変化が激しく、革新的なアイディアやテクノロジーが次々と誕生しています。システム開発ではいかに変化に追従し継続的にシステムを改良し続けるかが、システムの価値や耐用年数を左右しています。入社二年目の頃、そうした継続的開発を社内で行うためのコミュニケーションツールや自動化ツール群の導入を行いました。私を含め日本やインドから関係者が出張して一か国に集まり、一週間でプロトタイプを作ったことは今でも印象に残っています。日産の情報システム部門として、大企業ならではのスケールと、ITならではのスピードを感じられた瞬間でした。
