
どんな学生でしたか?
井の中の蛙が外に出て慌てふためいたような学生時代でした。 「東京に出たい」という思いで佐賀から大学進学で上京し、また在学中に9ヶ月ほどアメリカへ留学しました。佐賀⇒東京、日本⇒アメリカと世界も大きく広がり、変化に驚き、目の前のことに精一杯でした。就職を考える頃になって、まだまだ学生でいたいと思いつつ、働いてみて得られる視点や考えもあるかもしれない、と様々な会社を見たなかで、ものづくりの最前線で働ける環境を選びました。
日産に入社を決めたきっかけは何ですか?
私は、大学二年次に約9か月アメリカのボストンへ留学をしました。そこで様々な背景を持つ方と接するなかで、「海外の人とチームになって働いてみたい」と思うようになりました。そのため、就職活動では会社の規模や多様性はキーワードでした。日産の会社説明会に参加した際、インドの野原から工場を立ち上げるような泥臭いお話を聞き、「生産管理って面白そうだな」 と思った事が職種を選んだきっかけです。
仕事について教えてください。
電気自動車に搭載されているバッテリーの生産能力管理を担当していますバッテリーの生産拠点は、日米欧に分かれていますが、お客さまから注文が多く入った際は、アメリカからイギリスへの生産応援など、グローバル全体で最適化されるよう生産運営を行っています。最新の販売や車両生産状況を注視し、各バッテリー生産拠点と密にコミュニケーションを取りながら方針を決めていきます。マニュアルはなく、何が正解か自分の頭で一生懸命考え、自分なりの付加価値をどう付けるか常に考えながら仕事に取り組んでいます。
印象に残っている仕事を教えてください。
入社して3年目の頃に、イギリスにある車両工場へ出張する機会がありました。日本から送っているエンジンに問題が見つかり、現地でおよそ2千台の手直しを行うためです。製造・技術・品質保証とそれぞれのプロからなる20名程度のチームで現地へ赴き、私はその中で手直し計画と、部品管理を任されました。間違えると車両の組立ラインがストップしてしまう緊迫した状況でしたが、私たちのクルマを待つお客さまや工場に迷惑をかけられないと、日本・イギリスのメンバー全員で力を合わせて乗り切りました。チーム一丸となって仕事をする楽しさを特に実感した経験です。
今の業務は自動車業界、日産の未来にどうつながっていくと思いますか?
これから電動車両の変化は目まぐるしく、関係会社の方々含め、効率的なサプライチェーンを確立していくことが求められています。日産が電動車両の分野でリードする存在であり続けることは、自動車業界の変革を推し進めることに繋がると信じています。
