
どんな学生でしたか?
学生時代は興味の赴くままに色々な本を読み漁っていました。特にフランス哲学にハマり、ゼミでも政治哲学を専攻していました。一時は研究職に就こうかと思うくらい熱中していたので、周りからは変わり者と思われていたかもしれません。ただ、哲学を通して、例えば「幸福」ってなんだろう?といった、これまで考えたことの無かった概念について深く考えるようになりました。勿論、正解など無い訳ですが、この頃に学んだ物事に対して自分なりの物差しを持つという姿勢は後の社会人生活で大いに役立っていると思います。
日産に入社を決めたきっかけは何ですか?
日産の魅力はやはり”ダイバーシティ”という言葉が表しているように、ステレオタイプな枠に捕らわれない文化が組織として確立されている点です。どんどん新しいことにチャレンジしていこうとする企業としての姿勢に共感したのが大きかったと思います。
日産でのリーダーシップ経験を教えてください。
私がバイヤー時代に担当していたとある部品は、A社のモノポリーの状況で、競争原理がうまく働かない環境にありました。そんな中、ある大きな新車プロジェクトでB社の競争力をうまく発揮するチャンスを見出すことができ、開発や原価管理部も巻き込んで、毎日のように交渉を繰り返しました。上司やB社の役員にも入って貰いながら、やっとの思いで新車プロジェクトでのB社の採用まで漕ぎ着けた時には本当に嬉しかった。一緒に頑張った営業担当者も涙ぐみながら喜んでくれたのが印象的でした。それくらい意味のある大きな仕事を、気付けば色々な関係者を巻き込んで一つの方向性に持って行けた、貴重な経験の一つだったと思います。
これから日産でどんなことにチャレンジしていきたいですか?
将来的には経営者として、この日産自動車を引っ張って行きたいと考えています。その為に必要なリーダーシップ経験を貪欲に積んでいきたいという想いが有ります。購買にはその機会が十分にあると思っています。更に日産はグローバルな会社なので、違う文化や背景を持つ人達をどう説得して動かすかが非常に大切です。私は今、中国プロジェクトを担当しているので、電話会議だけではうまくいかない局面では、直接現地へ赴いてコミュニケーションを取ることもあります。より文化の異なるアジア以外で海外駐在を経験し、国籍に関係なく、巻込む力を発揮できるようになりたいですね。
