
どんな学生でしたか?
自分とは違うものに好奇心を持つ学生でした。
私は中国出身で小学校5年生の時に日本へ来たので、文化の違いを日々肌で感じて育ちました。その影響で他の国の文化にも興味を持ち、大学では国際交流サークルに入りました。多国籍の学生と接することで他国の学生との考え方の違いに気づき、グローバルという舞台で活躍するためにはもっと自分の視野を広げなければと思い、在学中にオーストラリアの大学への留学を決めました。
日産に入社を決めたきっかけは何ですか?
ダイバシティーを尊重するところです。
留学経験を生かせる仕事をしたかったので、オーストラリアから帰国した後は、グローバルに活躍できる土台がある会社を中心に探していました。 その中でも、日産は外国人かつ女性でも自分らしく活躍できる風土があると感じたので、入社を決めました。
仕事について教えてください。
今所属している市場情報室はお客さまとも経営者とも近い仕事です。お客さまの声を生で聞き、数年先のお客さまがどういうモノを求めているかを考え、会社のなかでお客さまの声を代弁する立場にいます。ロシアマーケット向けの新規商品開発のために、現地までお客さまの声を聴きに行ったときです。近年のルーブル下落の影響によるクルマ価格上昇で、同じ予算を持っていても、3年前に比べたら、お客さまはグレードの低いクルマしか買えなくなっていることをみんな口を揃えて話してくれました。このような背景から、ロシアのお客さまはクルマを実は消耗品ではなく、投資する資産として購入していることが調査を通して明らかになっています。これはあくまでも一例ですが、このようなお客さまの行動に影響を与えているインサイト(顧客心理)を経営者や関連部署に発信することで、経営判断や戦略策定をサポートしています。
日産でどんなことにこれからチャレンジしていきたいと思っていますか?
世界全体を見たときに、まだクルマ社会が発展途上のマーケットはたくさんあります。そのようなマーケットのお客さまの暮らしを豊かにできるクルマ又はサービスとはどんなものかはまだまだ明らかにできていない部分が多いです。このようなマーケットのお客さまのインサイトを明らかにすることで、彼らの暮らしをサポートできる商品やサービスを作っていきたいと思っています。
