グローバルな環境を
追い求めた結果、日産へ。

子どもの頃から将来はグローバルな環境で働きたいと考え、新卒では外資系のITベンダーに就職。しかし、日本法人のためグローバルの仕事が少なく、次は上流工程を経験したいと別のITコンサルティングファームへ。そこで出産を経験するのですが、子どもが病気がちだったため、自宅からのアクセスが良かった自動車系の事業会社に転職して社内SEに転向しました。それから数年が経ち、その間に2人目の子どもも生まれましたが、会社でのキャリアに行き詰まりを感じて日系の大手ITベンダーに転職。SAPのコンサルタントとして勤務しました。管理職になるという目標は達成できましたが、やはりグローバルな仕事がしたいと考え、2021年に日産へ。

グローバルな環境を追い求めながらも紆余曲折なキャリアを歩んできましたが、ようやくここで求めていた環境にたどり着けました。また、「一緒に働きたいと思える人がいるかどうか」も会社選びの重要な観点でしたが、その点でも日産は希望に叶っています。

CoEとして、SAPの
スタンダードプロセスを発信する。

現在は、シニアマネージャーとしてERPシステムのSAPに関わる業務を担当中。日産では海外の各リージョンや関連会社ごとにSAPを導入し、それぞれに改修や機能追加などを行っています。その中で私のチームは、グローバルのCoEとしてSAPのスタンダードプロセスを発信しながら各リージョン・関連会社の状況をまとめる立場。グローバルでのSAPのガバナンス強化、プロジェクトサポート、保守運用サポート、ライセンス管理などを担っています。

具体的なタスクとしては、グループ内のすべてのSAPのアプリケーション管理、マイグレーションに向けたロードマップとガイドラインの作成、各プロジェクトのブリッジなどです。日本がCoEであるとはいえ、トップダウンで強いガバナンスを効かせるスタイルではありません。各リージョンや関連会社が各々の状況に合わせた業務を行っている中、私たちは標準化したガイドラインをナレッジシェアリングすることで、ボトムアップによるスタンダードプロセスの浸透を後押ししています。

トップダウンではない、
相手の立場に立ったコミュニケーションを。

私はベンダーという立場で働いていた経験も長いのですが、事業会社へと立場が逆転したことで、各プロジェクトに企画段階から関われるようになっています。実行が決まったところから参加するベンダーと違い、企画の“地ならし”の段階から携わるのは、事業会社ならではの経験ですね。

また、先ほどトップダウンのカルチャーではないとお伝えしたとおり、私たちの仕事では相手の立場や状況を考慮しながらアプローチし、柔軟な姿勢で臨機応変に取り組むことが大切になります。“グローバルな環境”とは、言葉を変えれば、“異質な文化や価値観の巣”であるということ。どれだけ堅固なストラテジーを構築しても、それがグローバルでそのまま通用することはまずありません。明確な正解がない中で人を説得し、動かしていくというソフトスキルが非常に求められる仕事です。一方、自分たちの努力次第で、グローバルレベルで大きな影響を与えうるのは、他にない醍醐味のひとつです。

真にグローバルな環境。
しかし、門戸は広く開かれている。

各リージョンや関連会社をまたいでトータルに俯瞰する仕事のため、必然的に高い視点が求められます。グローバルな仕事に興味がある方には最適な環境です。日産自体がそうですが、デジタルトランスフォーメーション推進部も多様性のある組織であり、日常的に海外のメンバーやベンダーとやりとりをしながら働いています。とはいえ、英語ができない状態で入社した人も活躍していますし、メンバーは必ずしもグローバル志向が強い人ばかりでもありません。開発者としての上流へのキャリアアップを目指した結果、日産を選択したという人もいます。自動車業界の経験も必須ではなく、想像よりも門戸の広い会社であることは知っていただきたいです。

デジタルトランスフォーメーション推進部は新しい組織ですが、それゆえに会社からの注目度も高く、これからの日産に大きな影響を与える部署といって過言ではありません。自分自身のキャリアアップを実現しながら、日産のITを牽引していくことに興味がある方をお待ちしています。