Message

企画本部 役員メッセージ

専務執行役員

経営戦略本部
ニューモビリティ
コーポレートガバナンス
コーポレートマネジメント 取締役会室 担当

渡部 英朗

Hideaki Watanabe

日産のダイナミックな経営の中心で
未来を創造していきましょう

私は日産自動車の中で、経営戦略、ニューモビリティサービスの開発、ガバナンス、エグゼクティブコミッティーの運営など4つの領域を主に担当しています。経営戦略室は日産を持続可能な利益ある成長へ導くことがミッションであり、全社の舵取りを担っています。グローバルモビリティサービスビジネス部は日産グローバルのニューモビリティサービスの開発および戦略の立案をミッションに、地方自治体やパートナー企業と連携しながら従来の自動車ビジネスとは違った新しいビジネスの創出に挑んでいます。そして、信頼される企業として革新的なクルマやサービスを提供していく上で、会社の基盤(ベース)となるのがコーポレートガバナンスの担保であり、コーポレートガバナンス部・コーポレートマネジメント部はさらなるガバナンスの強化、および日産全社やグループ全体におけるあらゆるリスク管理活動を推進しています。

日産は、よりクリーンで、安全で、インクルーシブな、誰もが共生できる世界の実現に向けて、モビリティとその先を切り拓くことを目指す、長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」を発表しました。これは経営戦略室が中心となってビジョンを策定し、リーダーシップを発揮してグローバルへと展開したものです。そして長期ビジョンにもある新しいモビリティサービスを実現するため、パートナーと連携し、無人運転車両の交通サービス「Easy Ride」や福島県浪江町の「なみえスマートモビリティ」などの取り組みを進めています。ガバナンスについても、日産は2019年から執行と監督・監視・監査を分離できる指名委員会等設置会社に移行し、会社を土台から強化しています。

「Nissan Ambition 2030」は日産が目標とする姿であり、逆に言えば、まだ到達していないということです。理想の姿に到達するためには、役員などのリーダー層だけでなく、すべての従業員が一体になって、「日産はどうなっていくべきか」を議論することが重要です。本社だけでなく、海外の各リージョン、あらゆるファンクション、多様な人たちが日産の未来を自分ごととして捉え、一人ひとりが豊かになりながら、会社を成長させていってほしいと考えています。さまざまな価値観や意見を受け容れられる多様性は、日産の大きな強みです。

世界初の量産電気自動車の日産リーフも、当時は誰が買うのかと多くの業界関係者が言っていたのを今も覚えています。しかし、あの時の挑戦がなければ、今の日産はない。今やっておかないと、その後に後悔しても遅いことが特にビジネスではよく起こります。日産リーフも多くの困難の連続でしたが、それを乗り越えて、現在の日産が誇る電気自動車としてお客さまに10年以上ご支持をいただいています。将来を見据えてチャレンジする、それはまさに日産のDNAである「他のやらぬことをやる」ということです。あらゆるチャレンジを厭わない文化が日産には根付いています。

経営戦略、ニューモビリティサービスの開発、ガバナンス、エグゼクティブコミッティーの運営など4つの領域は、日産のダイナミックな経営の中心であり、グローバルで全体を見渡すこともできます。すべてのピースがつながっていないと戦略にはなりません。日産のようなグローバルな会社の戦略をつくるのは、並大抵のことではありませんが、それだけやりがいのある仕事でもあります。チャレンジを厭わない人と一緒に、100年に一度の変革期に挑みたいと考えています。