
どんな学生でしたか?
大学では機械工学を専攻しており、卒業研究のテーマはアルミニウムの加工でした。アルバイトもたくさん経験しましたが、通信会社のサポートセンターのアルバイトをしていたとき、私が電話対応したお客さまから感謝の礼状と菓子折りが届いたことがありました。お客さまに価値をお届けして喜んで頂く、という意味ではこれが原体験かもしれません。
日産に入社を決めたきっかけは何ですか?
とにかく学生の頃から車が好きだったので、自動車メーカーでクルマ作りに携わることが私の夢でした。小学校の頃に社会見学で日産座間工場へ行き、サニーの生産現場を見たことを今でも覚えています。最終的にはエンジニアという選択肢もありましたが、日産は職種別採用で商品企画ができることに魅力を感じ日産で働くことを選びました。
仕事で印象に残っていることを教えてください。
企画部門にはさまざまな種類の仕事がありますが、私は数年前、安全戦略という企画内でも少し特殊な仕事を担当していました。当時アメリカで保険団体が、非常に厳しい条件の衝突試験と結果公表を新たに行うとの情報が入ってきました。日産としてどう対応するか大きな経営判断を迫られましたが、担当者であった私は、他社のこと、お客さまのこと、日産として取り得る対応シナリオについて朝から晩までずっと考え続けました。試験が特殊ゆえに、社内では本当に対応が必要なのか? という声もありましたが、結果としてシナリオを役員提案することとし、承認/実行に移されました。今ではアメリカ市場ではこのテストに対応することが当たり前となり、安全に関する表彰の条件にもなっています。この経験から私は考え抜くことの大切さを学びました。また同時に、自分が考え抜くことで会社がより良い方向へ舵を切れたと達成感を感じることができました。
