世界中で確固たる地位を築く
日本のクルマに、強い関心があった。

私は母国であるブラジルの大学でマーケティングコミュニケーションを学んだ後、ブラジルや日本の広告代理店で働き、戦略プランナーとしてキャリアを積んできました。当時、私が担当したクライアントの多くは日本やアメリカの自動車メーカー。その中で、いつかは自動車メーカーの立場から、マーケティング分野だけでなく、ブランド戦略やビジネス全体に対する視野を養ってみたいと考えていました。また、幼い頃から日本のカルチャーに触れていたため、仕事を始めてからも、日本のブランド、特にクルマが世界中で確固たる地位を築いている事実について強い関心があったんです。

そのような背景から、『INFINITI』が香港から日本に帰還することを知ったタイミングで、「日本の自動車メーカーに身を置き、新たなINFINITIブランドの方向性をカタチづくるチームの一員になるチャンスだ」と思い、日産にジョインすることを決めました。

ミッションは、製品と広告における
ブランドエクスペリエンスの一貫性を担保すること。

私が所属するグローバルブランド戦略チームは、世界各国のINFINITIチームと協力し、『INFINITI』を強固で一貫性のあるブランドとして構築する役割を担っています。ブランド戦略は、INFINITIの名を冠する製品や搭載されるテクノロジーの指針となるほか、マーケティングやカスタマーエクスペリエンス、ディーラー、そして製品を通じて外部に発信するメッセージ全般にも適用される重要なガイドラインです。私自身のチーム内でのミッションは、広告戦略における社内各部門との合意形成、社員へのエンゲージメント、ネーミングに冠するガバナンスなどがメインとなっています。

ちなみに、広告戦略における合意形成とは、設計部門やデザイン部門のメンバーと議論を重ねることで、私たちが考える『INFINITI』と、モノづくりのプロフェッショナルたちが考える『INFINITI』の間のギャップをなくすこと。製品、販売店、デジタルプラットフォーム、広告などの領域やタッチポイントにおけるブランドの整合性・一貫性を担保するための重要なプロセスです。

自動車開発のあらゆるプロセスと関わる。
前職では味わえなかった充実感。

前職では広告代理店のプランナーとして自動車メーカーと関わっていたため、実際に自動車の開発に深く関わる部門の方々とお話しするチャンスはほとんどありませんでした。仕事の対象であった自動車に対して「表面的な部分でしか関われていないのではないか」と感じたことも…。日産入社以降は、プロダクトプランニングや研究開発、設計といった開発部門のメンバーと日常的に議論を重ねています。そのため、自動車開発に関わるあらゆるプロセスを理解した上で、ブランド戦略やマーケティング業務に結び付けられるようになりました。また、社内の事業全体を俯瞰したうえで意思決定ができるようになるなど、前職時代とは比較にならないほどの充実感を味わっています。

今後も引き続き、クルマのコンセプト化やプランニング、開発といった上流プロセスが、グローバルブランドの構築に及ぼす影響について学びつつ、自動車業界全体のトレンドが開発プロセスにどのようなインスピレーションを与えるのかについても研究していきたいですね。

グローバルにリーチできる環境で、
多種多様な挑戦の機会を得られる。

日産は日本の会社でありながらグローバル企業としての側面も持ち合わせており、横浜のオフィスも国際色豊か。グローバルブランド戦略チームも、さまざまな国籍やバックグラウンドを持つメンバーの混成部隊です。アメリカやカナダ、中国、中東地域のメンバーとも連携を取りながら仕事を進めています。日本に居ながらにして広大なグローバルマーケットにリーチができ、幅広いビジネスに触れられることや、多種多様な挑戦の機会を得られる環境は、日産で働く大きなメリットと言えるでしょう。

また、電動化やコネクテッド、自動運転など、技術の進化が非常に速い自動車業界で、「日産がどのようにアプローチしていくのか」、「どう製品に取り込んでいくのか」を想像するだけでも大変エキサイティングであり、興味が尽きません。グローバルでのプレゼンスの高さ、そこで得られるさまざまな経験、将来に向けた新たな技術開発の面白さは、これから日産で働く方々にとって大いに魅力的な要素だと思います。