Interview
蔭山 翔輝Shoki Kageyama
ビジネスシステムソリューション本部
マーケティング&セールス・
モビリティサービスシステム部
シニアマネジャー
2012年中途入社
※所属はインタビュー当時の内容です。
これまでのキャリアを教えてください
日系自動車会社から転職し、グローバルプロジェクトを経験
社会に必要不可欠なものに携わる仕事がしたいと思い、新卒で日系の自動車会社に就職しました。その会社で情報システム部門に配属されたのは偶然でしたが、プログラミングやプロジェクトマネジメント、ビジネスアナリストまで幅広く経験し、情報システムは会社の中を流れる「血液」のようなものだと考えるようになりました。
しかし、前職はドメスティックな会社だったため、グローバルな仕事に挑戦したいという思いから、日産の情報システム部門に転職しました。事実、入社後はグローバルでのマーケティング&セールスプロジェクトに携わり、4年にわたって中国の合弁会社にも出向し、グローバルな仕事を経験することができました。
現在の仕事・ミッションを教えてください
日本のマーケティング&セールス
私の担当領域は大きく3つあり、ひとつは日本のマーケティング&セールスです。この領域では日産のホームページやオーナーサイトなどお客さまとのタッチポイントすべてと、そのバックエンドにある顧客データ管理すべてを担当しています。
他の製品と同様、クルマを購入する際にもデジタルの比重は非常に大きくなっており、昔のように何度もディーラーに足を運ぶことは減っています。オンラインでの購入体験がますます浸透していく中、できるだけオンラインで完結できるように最適な情報を提供することが求められます。私たちは顧客データを管理・分析しながら、よりお客さまのニーズに沿ったキャンペーンオファーなどを提供しています。
その他の仕事についても教えてください
コネクテッドサービスのプラットフォーム構築など
もうひとつの担当領域はグローバルのマーケティング&セールスです。ウェブサイトだけでなく、ディーラーにおいてもデジタル化が進んでいる中、私は海外のディーラーで使用するタブレットのツールや販売促進ツールを日本で開発し、各リージョンに配布するというプロジェクトを担当しています。
そしてもうひとつは、今後の日産のコネクテッドサービスの根幹になるサービスプラットフォームの企画や構築です。今、自動車業界はフィジカルな商品であるクルマを販売するだけでなく、様々な付帯サービスと連携していくビジネスモデルに変わっていこうとしています。自動車業界以外のパートナーと協力しながらサービスを構築していくべく、今までとは違う発想やプロセスでプラットフォームを作り上げています。
仕事のやりがいを感じることは?
自分のチームが成長したり、評価されること
現在の仕事はCASE革命の本丸ともいえるものであり、経営に直結する仕事ができている点にやりがいを感じています。情報システム部門という仕事柄、なかなかアウトプットや成果が目に見える形にはならないものの、人から感謝されたり、自分の仕事が誰かの笑顔につながる瞬間は達成感を感じます。
また、私は中国への出向時代も含めると約7年、管理職を経験しています。管理職の使命は、チームのパフォーマンスを最大化すること。その意味で、管理職に対する評価とは、自分のチームが評価されることに他ならないと考えています。私自身、部下にはできるだけ笑顔で接し、もし悩んでいればフェイス・トゥ・フェイスで相談に乗ることを心掛けています。自分が関わった部署やメンバーが成長したり、周囲から認められるのは、一番のやりがいです。
日産の情報システム部門でキャリアを積む魅力は?
人生100年時代に必要とされるスキルを積める
人生100年時代と呼ばれ、60歳を過ぎても働き続ける時代においては、必要なスキルセットは若いうちに積んでおくべきだと考えています。その点、情報システム部門でデジタルを用いた社内改革やプロジェクトを経験しておくことは、今後の人生において大きな糧になるはずです。どんな業界であっても、デジタルやシステムは必要であるため、ITの知識をつけておいて損になることはまったくありません。
また、私自身は日産に入るまで日系の会社で働いており、まったく英語もできなければ、グローバルでビジネスを行う視点もありませんでした。しかし日産で働き、海外ベンダーとの協業や中国への出向も経験したことで、広い視野を身につけることができました。グローバルやダイバーシティという点も、キャリアの上では大きな財産になったと思います。
あなたのキャリアビジョンを教えてください
ビジネスやサービスに責任を負うポジション
私自身は時代や状況の変化に応じて柔軟に対応できる性格な為、これまで様々な業務や責任を与えられ、常にやりがいを感じながらキャリアを歩んできました。数年単位でいろいろな挑戦をしてきましたが、今後もデジタルやITには携わり続けたいと考えています。
中国への出向時代にはリージョンという立場から経営層に近い仕事を経験し、ITがどのように会社の経営に貢献できるのか実感できました。この時の経験は私の中でとても大きく、より経営に近いところで自分の力や経験を活かしたいと考えるようになりました。今後のキャリアビジョンは、何らかの組織のトップなど、よりビジネスやサービスに責任を負う立場になること。そして、日産の情報システム部門を日本や世界で誇れるような高付加価値創造集団にしていきたいと思っています。
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