Interview
田中 基義Motoyoshi Tanaka
ビジネスシステムソリューション本部
生産&サプライチェーンマネジメントシステム部
シニアマネジャー
2005年新卒入社
※所属はインタビュー当時の内容です。
現在の仕事・ミッションを教えてください
生産工程のデジタル化と生産性の向上
生産やサプライチェーン領域でデジタル化を推進する業務を担当しており、現在は主に製造工程のデジタル化と生産性の向上に携わっています。クルマの製造を支える基幹システムは今までにも当然存在しているのですが、それ以外の領域ではデジタル化が進んでいない部分もあります。一例として、以前は標準作業書通りに作業ができているかどうか紙でチェック、作業者へFeedbackしていたものを、タブレットで動画を見ながら作業内容をチェックしたり、指摘事項をシステムに記入・記録するようなデジタル化を推進しています。
業務をデジタル化して効率化していくには、単純に紙をなくせばいいというものではありません。まず業務プロセスを理解し、課題やニーズを見つけていくことが必要です。製造現場の人たちと話し合いながら、どうすれば業務を効率化できるかを考え、変革を推進しています。
入社後のキャリアを教えてください
様々な国の製造拠点立ち上げに参加
私は日産への入社以来、生産管理領域で仕事をしてきました。インドや中国、ブラジルなど海外の製造拠点の建設に合わせて、中核になる生産管理システムの導入や現地でのシステムトレーニング、工場の安定稼働を支援する活動を行ってきました。その後は2年間、メキシコの子会社に出向し、現地でメキシコ新工場立ち上げやメキシコの子会社へグローバル共通システムの導入にも携わりました。
日本に帰任した後には、クルマの電動化に対応するための新しいECU設計の車両を生産するためのシステム構築に初期から携わり、日本、アメリカ、メキシコ、イギリス、中国、台湾など海外の工場への導入も実施してきました。
様々な国を訪れ、現地のメンバーと一緒に新しい製造拠点を作り上げていったのは思い出深い経験でした。
仕事のやりがいを感じることは?
会社の未来を担っているという責任感
今までの日本の製造業を支えてきた自動車業界は変革期にあります。
今ここで自分たちが頑張って変革をリードする気概をもって取り組むようにしています。
そして、私が携わっている製造工程においてデジタル化はまだ十分に進んでおらず、ここを変えていくことで大きな貢献ができると考えています。
また、デジタル化において今までのやり方を変えていくのは心理的な障壁があるものですが、変えた結果、システムユーザーから「仕事がしやすくなった」「効率的になった」などの感謝の言葉をもらえることもありやりがいにつながっています。
仕事を通じて成長できたことは?
グローバルのプロジェクトマネジメントのスキル
これまで多くのグローバルプロジェクトに携わってきたことで、プロジェクトマネジメントのスキルは大きく伸ばせたと考えています。グローバルプロジェクトで大切なことは、日本の考え方を押し付けず、各リージョンの現場の意見を聞き議論を重ねて、お互い納得してすすめることが大切です。
日産では多種多様なメンバーが活躍しており、役職に関わらず意見を言い合える風通しの良さがあります。トップダウンというよりも、自分の意思や現場の意見を重視しながらプロジェクトに反映できるので、グローバルプロジェクトに限らず周囲の人たちの意見を尊重しながらプロジェクトを進めることは重要なことだと考えています。
働きやすさを感じるところは?
プライベートと仕事を両立できる制度が整っている
プライベートと仕事を両立しやすい制度が整っていることが何よりの魅力です。人生においては、プライベートと仕事のどちらも大切であり、どちらも犠牲にしない働き方をするべきだと考えています。
私自身、第二子が生まれた時には3ヶ月の育休を取得し、生まれて間もない子供の成長をしっかりと見ることができましたし、育児の大変さも知ることができました。人として成長できたとも感じています。妻や家族も育児が大変な時期に育児休職を取得できたことを喜んでいて、本当に良いことしかなかったと思います。
日産には、産休・育休の他にも時短勤務制度など、社員の状況に合わせて最適な働き方ができる制度が整っており、障壁なく活用できるのが魅力だと思います。
あなたのキャリアビジョンを教えてください
生産管理領域から日産の変革をリードしたい
日産の情報システム部門には幅広い領域のキャリアを積める環境があり、さらにはグローバルレベルにも広がっています。私は自ら希望して生産管理領域に携わってきましたが、生産の中だけでも幅広い仕事があり、新しいことへの挑戦が求められています。
これからクルマづくりは大きく変わっていきます。電動化はさらに進み、CO2排出量の抑制も求められる中、生産やサプライチェーンのデジタル化は今後の日産の競争力の源泉にもなりえます。私は入社以来、生産管理領域でキャリアを積んできましたが、まだまだやるべきことがあると考えています。今後もこの領域でキャリアを歩み、日産の生産の変革をリードできるように挑戦を続けていきたいです。
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