Interview
タナセガラン スバナSubana Thanasegaran
エンタープライズアーキテクチャ部
2020年中途入社
※所属はインタビュー当時の内容です。
日産に入社するまでの経歴を教えてください
日本、インドでソフトウェアエンジニアとして勤務
私は大学院で情報工学を専攻した後、複合機などの日系メーカーに入社し、ソフトウェアのエンジニアとして約5年勤務しました。その後、家庭の事情で母国のインドに戻り、ルノー日産テクノロジー&ビジネスセンターインディア(RNTBCI)に入社。約2年後、再び日本に戻り、日産の情報システム部門に入社しました。
日産の情報システム部門を選んだのは、RNTBCIでも日産と共同で業務を行ったことがあり、グローバルでの事業展開、最先端の研究開発、革新的な製品を提供している点などに魅力を感じたからです。また、インドや日本での勤務経験、大学院での研究開発経験などを活かせる環境であることも日産の情報システム部門を選んだ理由でした。
現在の仕事・ミッションを教えてください
API連携やモダンアプリケーション開発などを推進
エンタープライズアーキテクトとして、日産が利用しているグローバルのアプリケーションのガバナンスや、API連携の推進、モダナイゼーションやモダンアプリケーション開発の推進など、幅広い活動を行っています。近年、世界で話題になっているAPI連携についてはCoEの立場で、どういうプロセスが必要か、どんなプロダクトを用いるかなどの検討も行っています。
これから自動車業界のあり方が大きく変わる中で、データドリブン経営へのシフトなど、日産のビジネスも進化していきます。ビジネスの進化に合わせてアプリケーションも進化していくべく、様々な取り組みを行っています。
印象に残る仕事は何ですか?
ServiceNowの開発プロジェクト
チームリーダーとして入社した後、エンタープライズアーキテクチャチームの一員としてServiceNowを利用したグローバルアプリケーション開発をアジャイルで行いました。それ以前にスクラッチで開発したシステムはありましたが、ServiceNowに移行するにあたってゼロから機能や利用方法などを勉強し、RNTBCIと協業して開発を実施。タイムライン通りにアプリケーションをリリースすることができ、そのデータは日産の様々な戦略的活動に活用されるようになりました。
また、モダンアプリケーションの推進活動においては教育コンテンツを用意してトレーニングを実施し、参加者のメンバーから高い評価をもらいました。
仕事のやりがいを感じることは?
進化するテクノロジーへのキャッチアップ
日々進化する新しいテクノロジーに触れられることは日産の情報システム部門で大きな働く魅力です。入社後にServiceNowやAWSなどのソリューションの知識も習得でき、今はAPI連携についても勉強しているところです。ビジネスやテクノロジーが変わっていく中で、新しい知識を学んでいくのは面白いです。
日産は世の中の変化にキャッチアップし、新しいものに挑戦するマインドが強い会社だと思います。電動化やコネクテッドカーなどの取り組みもそうですし、データドリブン経営やAIの活用などにも取り組んでいます。日産のビジネスにおいてITがますます重要なものになっていく中、新しい領域にも積極的に挑戦していかないといけないという責任感を持って仕事に取り組んでいます。
どんな人が日産の情報システム部門に合うと思いますか?
多民族の環境でコミュニケーションを取れる人
ITの専門能力を持っているのはもちろんですが、異文化を理解し、多民族の環境でも丁寧にコミュニケーションが取れる人が合うと思います。日産の情報システム部門には私以外にも外国人のメンバーが大勢おり、海外のベンダーと協業する機会もあります。
多民族の環境で働く上でのアドバイスは、国や文化によって価値観や考え方が大きく違うことを理解すること。普段のコミュニケーションでも、自分の考えと相手の考えが一緒かどうか、しっかりと確認することが大切です。いわゆる「報・連・相」にプラスして、お互いの考えを事前に確認しておくことで、その後の仕事がやりやすくなると思います。
あなたのキャリアビジョンを教えてください
グローバルデジタルトランスフォーメーションリーダー
日産が持つIT資産のポートフォリオのマネジメントやAPI連携、クラウドモダンアプリケーションなど、エンタープライズアーキテクチャとしては様々な活動が始まっており、これからの数年は激しい動きになると予想されます。今後、私はグローバルデジタルトランスフォーメーションリーダーとして、変革に対するプロセスや標準化を提供していきたいと考えています。
そのためにはITの専門知識はもちろん、自動車業界の状況や世の中の変化を捉えることも必要です。現状を把握した上で、これからのアプリケーションの開発で何が必要なのか、どうすれば早くローンチできるのか、そしてどんな技術を身につけるべきなのかを考え、日産のデジタルトランスフォーメーションをリードしていきたいです。
Interview