Interview
平川 静Shizuka Hirakawa
ビジネスシステムソリューション本部
本部長
2007年中途入社
※所属はインタビュー当時の内容です。
現在の仕事・ミッションを教えてください
日産の企業活動をシステムで支える
私が本部長を務めるビジネスシステムソリューション本部は、日産のほぼすべてのビジネス領域において企業活動を支える情報システムの開発・導入・運用を担っています。ここでいう企業活動とは、経営企画や商品企画、設計開発、生産・サプライチェーン、販売・マーケティング、アフターセールス、コネクテッドカーサービスなど多岐に渡ります。さらには販売金融事業やバックエンドの人事・会計システムなども含まれます。
日産に限らず多くの企業が直面している課題として、数十年にわたって事業を支えてきたレガシーシステムが今も現役で動いていることが珍しくありません。私たちは、日産の企業活動を止めないために古いシステムをモダナイゼーションしつつ、同時に企業活動に変革を起こすデジタルトランスフォーメーションにも取り組んでいます。
今、どんなことにチャレンジしていますか?
デジタルトランスフォーメーションの推進
デジタルトランスフォーメーションという言葉はいろいろな業界で目にするようになりましたが、単なるデジタル化とは違います。既存の業務を自動化やシステム化するのがデジタル化であり、従来の仕事のやり方やプロセスを根底から一変させるのがデジタルトランスフォーメーションと理解しています。
これまでの日産は、クルマを作って売るというシンプルなビジネスモデルを長年にわたり続けてきました。しかし今、世の中は大きく変わり、自動車業界ではCASEという100年に一度の変革が起きています。クルマという今までのコア事業を軸に、日産がこれからも世の中に必要とされるようにビジネスを変革させるべき時期が来ています。電動化や自動運転、コネクテッドカー、eコマース、サブスクリプションビジネスなどの新しい取り組みに対して、その裏側を支えるシステムを提供していこうというチャレンジに取り組んでいます。
仕事のやりがいを感じることは?
システム・データから日産のビジネスを俯瞰できる
システムやデータというフィルターを通じて、日産のビジネス全体を見ることができるところに面白みを感じています。日産には各ファンクションに多様且つ優れたプロフェッショナルたちが大勢おり、そういった人々と会って話をしていると自分もワクワクしてきますね。
もともと情報システム部門は企業活動を支えるバックオフィスとして始まりましたが、デジタルトランスフォーメーションが象徴しているように、最近ではビジネスにおけるITの比重がとても大きくなりました。非常に挑戦しがいのあるタイミングですし、部下やメンバーがモチベーションを高く持って新しいチャレンジをしているのを見ると私自身もやりがいを感じます。
日産の情報システム部門でキャリアを積む魅力は?
ビジネスとの一体感を感じられる
プログラミングスキルを伸ばしたいならITベンダーが適しているでしょうし、特定のソリューションに深く携わりたいならソリューションベンダーに行くべきだと思います。では、日産の情報システム部門の魅力といえば、素晴らしいクルマを世に出してきた長年の歴史があり、グローバルにビジネスを展開している事業会社のビジネスに深く関われる点にあると思います。ビジネスとの一体感を感じながら事業の成功に向けたシステム開発に携われるのは日産の情報システム部門で働く醍醐味です。
また、日産ではチームで物事を成し遂げていくダイナミズムも味わえます。クルマを作るには、膨大な数の構成部品と、システムと、そして多くの人々が関わっています。あらゆる業界がDX人財を求めていますが、日産の情報システム部門には他では体験しがたい魅力があることはお伝えしたいです。
どんな人が日産の情報システム部門に合うと思いますか?
多様性の中でコミュニケーションを取れる人
日産は多種多様な人たちが活躍している組織です。国や文化はもちろんのこと、クルマが好きな人、特定のビジネス領域のプロフェッショナル、新しいテクノロジーを活用したい人など、様々な志向の人がいる「人種のるつぼ」です。そのような環境で活躍できるのは、多様な人々とコミュニケーションを取るのが好きな人です。自由闊達なコミュニケーションの中で自分の考えを整理し、最新のテクノロジーを活用しながらベストなソリューションを企画提案し開発していくことが日産の情報システム部門では求められます。
また、自動車業界は大きな変革期にあり、これからも激しい変化の波が押し寄せてきます。好奇心旺盛で突破力のある人や、混沌を楽しめる人にとってはとても魅力的な場所だと思います。
あなたのキャリアビジョンを教えてください
より強く魅力的な組織を作る
人生でキャリアの岐路に立った時は、常にシンプルに「ワクワクする」方を選択し歩んできました。その結果として、いろいろな経験を積むことができ、楽しみながらキャリアを歩んで来れたと思いますし、本部長という立場になった今もワクワクしながらこれからのことを考えています。
今、私が実現したいことは、日産の情報システム部門をより強く魅力的な組織にしていくこと。自動車業界は大きな変革の中にありますが、日産の情報システム部門は中期計画の「Nissan Digital Next」に沿った変革を実行し、確実に前進しています。日産における情報システム部門のプレゼンスも高まっている中、数々のやりがいある仕事を通じて人財を育て、今以上に「ワクワクする」組織にしていきたいです。
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